[トップ][もどる]

Acid(英)/Acide(仏)/Acido(伊)/Säuren(独)

塩基
Base(英)/Base(仏)/Base(伊)/Basen(独)

アルカリ
Alkali(英)/Alcali(仏)/Alcali(伊)/Alkalien(独)

 酸とは他の物質から水分を奪い、特定の金属を溶かす性質を持ち、一般に酸味を持つもの。
塩基(広義のアルカリ)とはタンパク質を変性させ、脂肪を石鹸にする性質を持ち、一般に苦味を持つもの。
一部の例外を除き、酸と塩基を混ぜると塩(えん)(※)を生じます。
その物質がどちらの性質を示すかは触れる物質によって異なり(ブレンステッド・ローリーの定義/ルイスの定義)、一般的には水と反応させた結果で呼称します(アレニウスの定義)。
水溶液中のH+(水素イオン)やOH-(水酸化物イオン)が別のイオンと結合してできた固形物。
塩化物(塩素との化合物)ではない点に注意。

 強酸が肌や衣服に触れると、水分を奪われることで火傷や細胞の破壊を伴います。
強塩基が肌に触れると肌が溶け、脂肪が鹸化することでヌルヌル感を伴います。
またいずれの場合も、発生するガスがである場合が多くあります。

 「アシッド」は「酸っぱい」を意味するラテン語「Acidus」より。
「アルカリ」は「植物灰」を意味するアラビア語「Al-qaly」より。
塩基」は「酸と反応して塩(えん)を生じる物質」より。
なお「狭義のアルカリ」は「アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム)およびアルカリ土類金属(カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウム)の水酸化物(塩(えん))」を指します。


酸と塩基の定義
提唱年名称定義摘要
1,884アレニウスの定義水に溶かしてH+濃度が高くなるのが酸。
同様にOH-濃度が高くなるのが塩基
現在の一般的主流。
水溶液のみで適用可。
1,923ブレンステッド・ローリーの定義H+を相手に与えるのが酸。
H+を相手から受け取るのが塩基
水溶液以外でも適用可。
水素を持たない物質には適用不可。
1,923ルイスの定義電子を相手から受け取るのが酸。
電子を相手に与えるのが塩基
水素を持たない物質にも適用可。
現在の化学的主流。


酸性度の定義
性質pHH+濃度(mol)OH-濃度(mol)リトマス
試験紙
万能
指示薬
フェノール
フタレイン
チモール
フタレイン
ブロモ
チモール
ブルー
(BTB)
チモール
ブルー
メチル
オレンジ
メチル
レッド 
強酸性n<0n>10010-14>n        
酸性0≦n<3100≧n>10-310-11>n≧10-14        
弱酸性3≦n<610-3≧n>10-610-8>n≧10-11        
中性6≦n≦810-6≧n≧10-810-6≧n≧10-8無変化       
弱アルカリ性8<n≦1110-8>n≧10-1110-3≧n>10-6        
アルカリ性11<n≦1410-11>n≧10-14100≧n>10-3        
強アルカリ性14<n10-14>nn>100        
正しくは濃度ではなく活量(実際に活動している量)で測ります。
活量は気圧や温度によって変化し、例えば溶液の温度が高くなるほど酸性度が強くなります。
濃度で測る場合、1気圧25℃の条件下で活量値と同等と見なされます。