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海賊
パイレーツ
Pirate(英)/Pirate(仏)/Pirata(伊)/Pirat(独)
バイキング
Viking(英)/Viking(仏)/Vichingo(伊男)/Vichinga(伊女)/Wikinger(独)
バッカニア
Buccaneer(英)/Boucanier(仏)/Bucaniere(伊)/Bukanier(独)

 定義上では海域、空域、宇宙などにおいて船舶を襲い、略奪行為をする人々のこと。
一般的には海域および水辺で略奪行為を行う人々として知られます。

 記録上最も古い海賊は紀元前13世紀にエーゲ海(ギリシア近辺の多島海)に現れました。
パイレーツという言葉はギリシア語で「攻撃、試み」を意味する「Peira」という言葉が元になっており、これがラテン語で「Pirata」となり、英語の「Pirate」となります。
 なお、海賊を表す語は後述のものも含めて他いくつか存在しますが、それらは特定の時代地域の海賊を指す言葉であり、海賊全体を指す言葉は原則このパイレーツとなります。

 バイキングは、793年〜1,066年にヨーロッパ諸国に進出していった北欧人で、正しくはヴィーキング。
海賊とは定義されていますが実際には土地の問題で他国に進出していった人らで、金品を目的とした略奪というよりも戦争と言った方が適当です。
事実武力行為以外にも、交渉能力などに高い能力を認められています。
 彼らはロングシップと呼ばれる笹舟状の船を所有しており、近海では手漕ぎ、外洋では帆走が可能。
また、浅い作りのためスムーズに上陸が行える上、引っ張って陸上で持ち運ぶことさえできました。
戦士としての高い戦闘能力は言うまでもなく、この予測不能の機動力のために、標的となったヨーロッパ諸国にとっては非常に大きな脅威でした。
 バイキングの語源はスカンジナビア語の「Vik(、入り江、小川)」+「ing(属する、〜から来る)」を合わせた「Vikingr(の人)」が元であると言われます。

 バッカニアは、1,630年頃にカリブ海のセントキッツ島(セントクリストファー島)を追われたフランス人が元となる集団です。
初めは野生の牛や豚を狩猟、加工して(※)オランダ人に売って生計を立てていましたが、それがやがて力を持ち、自分達を圧迫していたスペイン人に対して略奪行為を仕掛けるようになりました。
 そのバッカニアはやがてイギリス政府に買われ、国家の命でフランス、オランダ、スペインの輸送船、および植民地を襲撃するようになります。
彼らはサントドミンゴの原住民から肉のいぶし方を教えてもらいました。
調理に用いる「多くの横木を持つ4本足の木枠」のことをアラワク語で「Barbicoa」といい、この上に肉を乗せて下からので調理します。
このBarbicoaは「バーベキュー(Barbecue/Barbeque)」の語源で、一方で肉(「Boucan(ブカン)」(「丸焼き(肉)」の意))を焼く彼らは「Boucanier(ブカニエ/ブーカニア)」と呼ばれ、これがバッカニアの語源となります。

 バッカニアのキャプテンは多数決によって選ばれ、船員は皆平等に扱われ、戦利品もまた同様でした。
また略奪行為についても女子供には乱暴しないという決まりがあるなど、義賊の部類に入ります。
現代における海賊のイメージとして、バッカニアが最も色濃いのではないかと思われます。

 なお海賊は眼帯をしているイメージがありますが、これは義手義足のように戦闘で機能を失ったというわけではなく、暗い船倉で作業をする際のために、目を暗い状態に慣らしておく目的があったようです。