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エクソシスト/祓魔師祈祷師除霊師退魔師
Exorcist(英)/Exorciste(仏)/Esorcista(伊)/Exorzist(独)

 悪霊などに取り憑かれた人から、それらを追い払う人。
同種のものは古今東西に渡って存在しますが、エクソシストという場合、旧キリスト教カトリック教会の下級聖品(侍祭読師守門など)の1つを指します。

 旧キリスト教におけるエクソシストは、洗礼の儀式の際に悪魔祓いを行うためだけの役職で、それ以上でも以下でもありません。
つまり悪魔祓いというよりも穢れを落とす役割となり、身近な例で例えるなら、土地に対して行われる地鎮祭、およびそれを執り行う神職者がそれに近いでしょうか。

 やがてエクソシストは、時代を下るにつれて中身を伴わない名前だけの役職となっていき、1,960年代に完全に廃止されます。
しかしその後、1,973年に公開された映画『エクソシスト』の影響により、悪魔祓いの依頼が教会に寄せられるようになります。
これに対して司祭が事にあたり、悪魔祓いの儀式を行うようになりました。

 悪魔憑きの実際は、精神病などの他の要因であると言われています。
であるなら今日のエクソシストは、カウンセラーや催眠療法士などと同種のものであると言えるでしょう。