|
|
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
1 | H | Hydrogen 水素 |
0.00008989 - |
-252.882 -259.125 |
「水(Hydor)」を 「作るもの(Gennen)」(希) |
宇宙で最も多く、最も軽い。 非常に燃えやすい。水(H2O)の構成要素。 |
2 | He | Helium ヘリウム |
0.0001785 - |
-268.934 -272.200 |
ギリシアの太陽神「Helios」 太陽観測で発見 |
軽くて無毒で燃えないため、風船や気球のガスに。 絶対零度(-273.15℃)でも凍らない(左記は26気圧時)。 |
3 | Li | Lithium リチウム |
0.535 0.6 |
1300〜2150 180 |
「石(Lithos)」(希) ペタル石より発見 |
金属中最も軽い。非常に酸化しやすいため、還元剤に。 イオン化傾向が強く、携帯電話の電池としても。 |
4 | Be | Beryllium ベリリウム |
1.848 6.5 |
2970 1278 |
緑柱石(Beryl)より発見 (エメラルド、アクアマリン) |
銅合金は軽量で高強度、磁化しにくく火花が起きにくい。 X線管の窓、原子炉減速材などに。毒性がある。 |
5 | B | Boron ホウ素 |
2.34 9.3 |
3650〜3950 2050〜2300 |
「ホウ砂(Buraq)」(アラビア) | ホウ砂がガラスの材料、ホウ酸が洗浄剤や駆除剤に。 硼素。 |
6 | C | Carbon 炭素 |
2.267 1.0 |
4800 3550 |
「炭(Carbo)」(ラテン) | 木などの有機物を不完全燃焼すると得られる。 鉛筆の芯、墨汁、炭素鋼、炭素繊維など。 |
3.513 10.0 |
(黒炭化) | 「征服できない (Adamas)」(希) |
数種ある炭素の同素体の1つ。ダイヤモンド。 元素単体では最も硬い。 | |||
7 | N | Nitrogen 窒素 |
0.0012506 - |
-195.79 -209.86 |
「硝石(Nitron)」(希) 「窒息」 |
空気中に約78%存在。不燃環境が必要な実験に。 窒素肥料、冷却材の液体窒素など。 |
8 | O | Oxygen 酸素 |
0.001429 - |
-182.96 -218.79 |
「酸(Oxys)」を 「作るもの(Genes)」(希) |
多くは錆やCO2や水で存在。O2は宇宙的には稀有。 燃焼剤、酸素ボンベなど。「酸の素」というのは誤り。 |
9 | F | Fluorine フッ素 |
0.001696 - |
-188.14 -219.62 |
「蛍石(Fluorite)」(仏) | 蛍石や氷晶石が金属の融点を下げる融剤に。 コーティング剤のテフロン、冷却材のフロンなどにも。弗素。 |
10 | Ne | Neon ネオン |
0.0008999 - |
-246.00 -248.60 |
「新しい(Neon)」(希) | 放電により赤色発光するため、ネオン装飾に。 添加物を加えることにより他の発色も可能。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
11 | Na | Sodium ナトリウム |
0.968 0.5 |
882.00 97.80 |
「ソーダ石(Natron)」(ラテン) 「頭痛薬(Sodanum)」(ラテン) |
酸化しやすく、水にも反応するため、灯油中で保存する。 高速増殖炉の冷却材、電池など。塩の構成要素。 |
12 | Mg | Magnesium マグネシウム |
1.738 2.5 |
1100 650 |
ギリシアのマグネシア地方 (Magnesia)で産出 |
水中でさえ激しく酸化し、その際に強い光を発する。 実用合金中最も軽く、様々な用途に使われる。 |
13 | Al | Aluminium アルミニウム |
2.7 2.5 |
2060〜2467 660.30 |
「ミョウバン(Alumen)」 (ラテン) |
豊富で軽量、耐食性もあるため、様々な用途に。 リサイクルが簡単な反面、精製には大量の電気が要る。 |
14 | Si | Silicon ケイ素 |
2.336 6.5 |
2355〜3280 1410〜1420 |
「火打石(石英)(Silex)」 (ラテン) |
豊富に存在。半導体、アスベスト、グラスウール、 カーボランダム、豊胸等のシリコン(Silicone)など。珪素 |
15 | P | Phosphorus リン |
1.823 - |
280 44 |
「光(Phos)」を 「運ぶもの(Phoros)」(希) |
白、赤、紫、黒などの同素体が存在。白のみ猛毒。白燐。 黄リンは白リンの赤リン皮膜。農薬、化学兵器などに。 |
2.2 - |
590 590 |
白リンを密閉容器で250〜300℃で長時間加熱したもの。 紫リンと白リンの混合体。無毒。マッチ箱の側面。赤燐。 | ||||
16 | S | Sulfur 硫黄 |
2.07 2.0 |
444.7 112.8 |
「硫黄(Sulpur)」(ラテン) | 左記斜方の他、単斜、直鎖状、ゴム状、プラスチックなどの 同素体が存在。硫酸、マッチ、ゴム、エボナイトなどに。 |
17 | Cl | Chlorine 塩素 |
0.003214 - |
-34.1 -101.0 |
「黄緑色(Chloros)」(希) 「食塩(NaCl)」 |
消毒、殺菌作用があり、洗剤や水道水の消毒などに。 強い毒性があり、かつては化学兵器にも。 |
18 | Ar | Argon アルゴン |
0.001784 - |
-185.85 -189.30 |
「否定(A)」「仕事(Ergon)」(希) 「怠け者(Argos)」(希) 「不活性(Argon)」(希) |
酸素に次いで空気中に多い(0.93%)。不活性ガス。 化合物を作らず、現時点では人工精製された1種のみ。 蛍光灯や電球、金属精錬、充填ガスなどに。 |
19 | K | Potassium カリウム |
0.856 0.4 |
774.00 63.65 |
「草木灰(Qali)」(アラブ) 「壷(Pot)」で「灰(ash)」(英) |
生物にとって重要で、主に肥料や食品添加物として。 ナトリウムに似てコスト面で劣るため、他の用途は少ない。 |
20 | Ca | Calcium カルシウム |
1.550 1.75 |
1494 839 |
「石灰(Calx)」(ラテン) | 骨の主成分。酸化カルシウムが石灰として用いられる。 他には製鉄や合金などに用いられることもある。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
21 | Sc | Scandium スカンウジウム |
2.985 - |
2836 1540 |
スカンジナビア半島 (スウェーデン)で発見 |
産出量が少なく高価。研究自体あまり進んでいない。 主要用途のアルミ合金も、安価なチタンに性質が似る。 |
22 | Ti | Titanium チタン |
4.507 6.0 |
3287 1668 |
ギリシア神話の巨神族 「タイタン(Titan)」(希) |
軽量で高強度、かつ耐熱耐蝕にも優れ、様々な用途に。 二酸化チタンは光触媒の他、絵の具や日焼け止めにも。 |
23 | V | Vanadium バナジウム |
6.11 7.0 |
3350 1726 |
「バナジス(Vanadis)」 (=北欧神話の女神フレイヤ) |
石油に多く含まれる。製鋼添加剤、各種合金、塗料など。 安価に鋼鉄に似た合金が作れる。刃物や建材などに。 |
24 | Cr | Chromium クロム |
7.14 8.5 |
1857〜2690 1903 |
「色(Chroma)」(希) | 鉄とニッケルとの合金はステンレスとなる。 錆びにくく光沢があるため、めっきにも。 |
25 | Mn | Manganese マンガン |
7.2 6.0 |
2061 1244 |
ギリシアのマグネシア地方 (Magnesia)で産出、他諸説 |
マンガン乾電池や合金などに。硬いがもろい。 由来は他に「磁石」「浄化」「マンガナス(軟マンガン鉱)」。 |
26 | Fe | Iron 鉄 |
7.874 4.0 |
2750 1535 |
「鉄(Ferrum)」(ラテン) 「強い(Ieros)」(希) |
炭素合金の鋼、クロム・ニッケル合金のステンレスなど。 豊富に産出し、缶や機械、その他広い分野で用いられる。 |
27 | Co | Cobalt コバルト |
8.9 5.0 |
2927 1495 |
「コボルド(Kobold)」 (ドイツ語のゴブリン) |
合金は高温でも磨耗しにくいため、ジェットエンジンなどに。 また、青、緑、黄などの顔料としてガラスや陶磁器に。 |
28 | Ni | Nickel ニッケル |
8.902 4.0 |
2920 1453 |
「悪魔の銅(Kupfernickel)」 (独) 銅に似た外見を持つ |
耐食性が高く、主にめっきに。 様々な合金が作られ、100円硬貨の白銅もその1つ。 |
29 | Cu | Copper 銅 |
8.96 3.0 |
2570 1083 |
産地キプロスのラテン表記 「クプラム(Cuprum)」 |
導電性が極めて高く、安価なために電気配線として。 青銅、白銅、真鍮などの合金。及び銅貨として世界中で。 |
30 | Zn | Zinc 亜鉛 |
7.133 2.5 |
907.00 419.53 |
「フォークの先(Zinken」(独) 「石(Sing)」(ペルシア)他諸説 |
銅合金の真鍮の他、顔料、電池、化粧品、トタン板など。 「トタン」はポルトガル語の「亜鉛(Tutanaga)」より。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
31 | Ga | Gallium ガリウム |
5.904 1.5 |
2204〜2403 29.78 |
発見者の祖国「フランス」の ラテン表記「ガリア(Galia)」 |
体温で融けるほどに融点が低く、低融点合金に。 液体の温度範囲が広いため、高温温度計として。 |
32 | Ge | Germanium ゲルマニウム |
5.323 6.0 |
2833〜2850 937.4 |
発見者の国「ドイツ」の古名 「ゲルマニア(Germania)」 |
ダイオードや、初期のトランジスタに(現在はシリコン)。 健康商品に使われるも効果は認められず。服用は毒。 |
33 | As | Arsenic ヒ素 |
5.727 3.5 |
614(昇華) 817(36気圧) |
「強く毒を作用する (Arsenikos)」(希) |
無味無臭の猛毒。古くは暗殺用の毒物として。砒素。 農薬として用いられるも、その毒性から使用は減少。 |
34 | Se | Selenium セレン |
4.79 2.0 |
684.9 220.2 |
月の神「セレネSelene」(希) 地球(テルル)の上にあるため |
半導体、合金、感光体、ガラスの青色脱色剤などに。 金属、結晶、無定形などの同素体を持つ。 |
35 | Br | Bromine 臭素 |
3.12 - |
58.78 -7.25 |
「悪臭(Bromos)」(希) | 臭化銀を写真の感光剤として。他は染料、塗料にも。 医療、工業に使われるも、その毒性から現在では減少。 |
36 | Kr | Krypton クリプトン |
0.003708 - |
-153 -157 |
「隠れた(Kryptos)」(希) | 白熱電球の封入ガス。 |
37 | Rb | Rubidium ルビジウム |
1.53 0.3 |
688 39 |
「赤色(Rubidus)」(ラテン) 炎色反応の色より |
水と激しく反応する。絶縁ガラス、太陽電池、原子時計に。 水銀とアマルガムを作る。 |
38 | Sr | Strontium ストロンチウム |
2.63 1.5 |
1381 768 |
鉱石の産地「ストロンチアン (Strontian)」(スコットランド) |
ブラウン管のガラス、真空管のゲッターなど。 水銀とアマルガムを作る。 |
39 | Y | Yttrium イットリウム |
4.469 - |
3300 1520 |
鉱石の産地スウェーデンの 「イッテルビー(Ytterby)」 |
ブラウン管の赤色蛍光体、高圧水銀灯など。 コバルト合金で永久磁石に。透明耐熱セラミックスにも。 |
40 | Zr | Zirconium ジルコニウム |
6.511 5.0 |
4200〜4682 1845〜1855 |
「Zar(金)、Qun(色)」(アラブ) ※酸化皮膜が真鍮色 |
熱中性子の吸収断面積が金属中最小で耐食性に優れる ため、原子炉の材料として。酸化物は白色顔料に。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
41 | Nb | Niobium ニオブ |
8.57 6.0 |
4742〜4930 2415〜2468 |
ギリシア神話のタンタロスの 娘「ニオベ(Niobe)」 |
主に合金の耐熱性や耐蝕性などを高めるのに添加。 タンタルと共に産出され、性質も似る。由来はこのため。 |
42 | Mo | Molybdenum モリブデン |
10.22 5.5 |
4639〜4827 2623 |
「鉛(Molybdos)」(希) ※鉱物が鉛鉱石に似ている |
丈夫で熱に強いので、電子管材や基盤などに。 またステンレスに添加し、モリブデン鋼として用いられる。 |
43 | Tc | Technetium テクネチウム |
11.5 - |
4265 2157 |
「人工の(Technetos)」(希) | 史上初の人工元素。天然ではウラン鉱中に僅かに存在。 半減期が短いため地球上ではほぼ全てが崩壊した後。 |
44 | Ru | Ruthenium ルテニウム |
12.41 6.5 |
4050 2282 |
ラテン語でロシアを意味する 「ルテニア(Ruthenia)」 |
貴金属。白金やパラジウムとの合金は装飾用に。 オスミウムとの合金は万年筆のペン先に使われる。 |
45 | Rh | Rhodium ロジウム |
12.41 6.0 |
3695〜3727 1965 |
「バラ色(Rodeos)」(希) ※水溶液がバラ色になる |
排ガスの制御の触媒として重要。貴金属。めっきにも。 白金との合金はるつぼや熱電対(温度計)に。 |
46 | Pd | Palladium パラジウム |
12.02 4.75 |
2940〜2970 1552〜1555 |
女神アテナのアテネ名 「パラス(Pallas)」(希) |
堆積の935倍の水素を吸蔵するため、脱水素や分離に。 貴金属。金と銀との合金は銀歯に。排ガスの触媒にも。 |
47 | Ag | Silver 銀 |
10.5 2.5 |
2155〜2210 962 |
「輝いた(Argyros)」(希) 「銀(Sirebo)」(古スラヴ) |
貴金属。硬貨。歯科材料。銀イオンは抗菌作用を持つ。 化学変化しやすく食器は毒検知に。装飾品は容易に変色 |
48 | Cd | Cadmium カドミウム |
8.65 2.0 |
765 321 |
「菱亜鉛鉱(Kadmeia)」(希) ※スミソナイト(ZnCO3) |
亜鉛と共に産出。作物を通して人体に蓄積する。有毒。 顔料、電極など。毒性が問題視されて以降使用は減少。 |
49 | In | Indium インジウム |
7.31 1.2 |
2072.0 156.6 |
「藍色(Indigo)」(独(英仏)) ※発光スペクトルの色 |
半導体、はんだ、ガラス封着合金など。 長寿命放射性同位体。 |
50 | Sn | Tin スズ |
7.27 1.5 |
2270 232 |
「白鉛(Stannum)」(後ラテン) Tinは前印欧語族が起源か |
低融点が特長。はんだ、青銅、ブリキ、ガラスなどに。 13.5℃以下では絶縁体になる。錫。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
51 | Sb | Antimony アンチモン |
6.69 3.0 |
1587.0 630.7 |
「孤立しない(Antimons)」(希) 「開花(Anthemonion)」(希) |
毒性で、「僧侶殺し(Anti Monachon)」が語源とも嘯かれる はんだ、鉛蓄電池の電極など。以前は顔料などにも。 |
52 | Te | Tellurium テルル |
6.24 2.5 |
990 450 |
「地球(Tellus)」(ラテン) | 無定形テルルと金属テルルが存在する。有毒。 セレンや硫黄に似た性質を持つ。顔料、特殊合金に。 |
53 | I | Iodine ヨウ素 |
4.93 - |
185.0 113.6 |
「スミレ色(Iodes)」(希) | デンプンの検出、消毒薬、写真感光剤に。 近年ではヨウ化銀が人工降雨に用いられる。 |
54 | Xe | Xenon キセノン |
0.005896 - |
-108.1 -111.9 |
「見慣れない(Xenos)」(希) | キセノンランプ、二層ガラスの断熱材など。 |
55 | Cs | Caesium セシウム |
1.873 0.2 |
670 28.5 |
「灰青色/空色(Caesius)」 (ラテン) |
原子時計に用いられる。 酸素とも水とも激しく反応するため危険物指定されている。 |
56 | Ba | Barium バリウム |
3.51 1.25 |
1537〜1898 727〜990 |
「重い(Barys)」(希) | 硫酸バリウムがレントゲンの造影剤に用いられる。 水銀とアマルガムを作る。その他合金。花火など。 |
57 | La | Lanthanum ランタン |
6.15 2.5 |
3464 918 |
「隠れ潜む(Lanthanein)」(希) | ニッケル合金が水素吸蔵合金として。 酸化ランタンはセラミックコンデンサや光学レンズに。 |
58 | Ce | Cerium セリウム |
6.7 2.5 |
3470 804 |
「小惑星セレス(Ceres)」 (スウェーデン/英) |
酸化物がガラスや電子部品の研磨剤として。 発火合金、水素吸蔵合金、その他合金、顔料など。 |
59 | Pr | Praseodymium プラセオジム |
6.47 - |
3020〜3520 931〜935 |
「青みがかった緑(Prasios)」+ 「双子(Didymos)」(希) |
ガラス用の黄緑色の着色剤。黄色顔料など。 プラセオジム磁石。 |
60 | Nd | Neodymium ネオジム |
6.8 - |
3027〜3074 1024 |
「新しい(Noes)」(希)+ 「双子(Didymos)」(希) |
プラセオジムと同一元素と思われていた。 鉄との合金がネオジム磁石に。レーザーの発光中心。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
61 | Pm | Promethium プロメチウム |
7.22 - |
2460 1168 |
「プロメテウス (Prometheus)」(希神話) |
人工元素。天然ではウラン鉱中に僅かに存在。 放電管や、かつては放射性を利用し夜光塗料に。 |
62 | Sm | Samarium サマリウム |
7.52 - |
1800 1072 |
「サマルスキ (V.E.Samarskii)」(発見者) |
高温下で使えるサマリウムコバルト磁石に。 廃棄ガス浄化作用を持つ。 |
63 | Eu | Europium ユウロピウム |
5.24 - |
1527 822 |
「ユーロップ(Europe)」(仏) (ヨーロッパ) |
主に酸化物が利用される。磁性半導体の他、 カラーテレビや水銀灯の赤色蛍光体やレーザーに。 |
64 | Gd | Gadolinium ガドリニウム |
7.9 - |
3273 1312 |
「ヨハン・ガドリン(J.Gadolin)」 (イットリウムの発見者名) |
イットリウムの鉱石中に含まれる。 MRIの造影剤や、磁気ディスク、原子炉の制御材などに。 |
65 | Tb | Terbium テルビウム |
8.253 - |
3230 1356 |
鉱石の産地スウェーデンの 「イッテルビー(Ytterby)」 |
カラーテレビや水銀灯の緑色蛍光体の他、 光磁気ディスクの磁性膜、磁性ガラス、印字ヘッドなどに。 |
66 | Dy | Dysprosium ジスプロシウム |
8.55 - |
2562 1407 |
「近づきにくい(Dysprositos)」 (希) |
中性子吸収断面積が大きいため原子炉の制御材として。 光磁気ディスク、蓄光剤、磁石への添加、伸縮合金など。 |
67 | Ho | Holmium ホルミウム |
8.8 - |
2720 1461 |
「ホルミア(Holmia)」 (ストックホルムのラテン名) |
希少かつ高価なためあまり使われない。ガラスの着色剤、 レーザーの添加物、高温超電導線材、分光光度計など。 |
68 | Er | Erbium エルビウム |
9.05 - |
2863 1529 |
鉱石の産地スウェーデンの 「イッテルビー(Ytterby)」 |
ガラスの桃色着色剤、レーザーの添加物、 光ファイバーの添加物など。 |
69 | Tm | Thulium ツリウム |
9.321 - |
1947 1545 |
スカンジナビアの古名 「トゥーレ(Thule)」(ラテン) |
レーザー、光ファイバーの添加物。 |
70 | Yb | Ytterbium イッテルビウム |
6.965 - |
1193〜1196 824 |
鉱石の産地スウェーデンの 「イッテルビー(Ytterby)」 |
ガラスの着色剤、レーザーの添加物。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
71 | Lu | Lutetium ルテチウム |
9.84 - |
3402 1652 |
パリの古名、ラテン語の 「ルテチア(Lutetia)」 |
176Luの半減期が378億年と長いため、 古代の地層や宇宙鉱物の年代測定に。 |
72 | Hf | Hafnium ハフニウム |
13.31 5.5 |
4450〜4603 2222〜2233 |
コペンハーゲンの古名 「ハフニア(Hafnia)」(ラテン) |
ジルコニウムに似る。原子炉制御棒、耐熱合金、 耐火ガラス、電子機器材料など。 |
73 | Ta | Tantalum タンタル |
16.65 6.5 |
5425〜5534 3027 |
ギリシア神話の 「タンタロス(Tantalus)」(希) |
人体に無害なため人工歯や人工骨に。電子基盤にも。 タングステンが使われる前はフィラメントに。 |
74 | W | Tungsten タングステン |
19.3 7.5 |
5527〜5657 3387〜3422 |
「重い(Tung)」「石(Sten)」 (スウェーデン/デンマーク) |
ウォルフラムとも。最も融点が高く、比重が金に似る。 フィラメント、高硬度合金、かつては金の偽造などにも。 |
75 | Re | Rhenium レニウム |
21.02 7.0 |
5596 3186 |
「ライン川(Rhenus)」(ラテン) | 質量分析計のフィラメント、高温熱電対、 石油の触媒(水素化、脱水素化、精製)など。 |
76 | Os | Osmium オスミウム |
22.61 7.0 |
5012 3045 |
「匂い、臭い(Osme)」(希) | 白金やイリジウムとの合金は硬く耐食性に優れペン先等に 独特の匂いを持つ四酸化オスミウムは有機化学の触媒に |
77 | Ir | Iridium イリジウム |
22.61 6.5 |
4550 2454 |
ギリシア神話の虹の女神 「イリス(Iris)」(希) |
白金やイリジウムとの合金がkg原器、m原器、ペン先等に 車のプラグ、液晶用透明電極、非破壊検査などにも。 |
78 | Pt | Platinum 白金 |
21.45 3.5 |
3825 1770 |
「銀(Plata)」+「縮小辞(In)」 (スペイン) |
アクセサリ、るつぼ、熱電対、電極、触媒、ペン先など。 ホワイトゴールド(金+α)とは別物。 |
79 | Au | Gold 金 |
19.32 2.5 |
2856 1064 |
「輝く(/黄金)(Ghel)」 (インド・ヨーロッパ語) |
装飾品、通貨、金箔、金歯、金貯蓄、電子回路など (銅より遥かに高価だが、伝導率と耐蝕性に優れる)。 |
80 | Hg | Mercury 水銀 |
13.59 1.5 |
356.7 -38.9 |
「メルクリウス(Mercurius)」 (ローマ神話) |
常温で液体の唯一の金属で、体温計やアマルガムに。 有機水銀(水俣病の原因物質)や酸化水銀は毒。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
81 | Tl | Thallium タリウム |
11.85 1.2 |
1457〜1473 304 |
「新緑の小枝(Thallos)」(希) | 耐食性合金、低凝固点温度計、光ファイバー、 高屈折光学ガラス。かつては脱毛剤や殺鼠剤などにも。 |
82 | Pb | Lead 鉛 |
11.35 1.5 |
1749 327 |
「鉛(Lead)」(古英) 「鉛(Plumbum)」(ラテン) |
鉛蓄電池、放射線遮蔽材、弾丸、鉛ガラス、各種合金等。 錆びやすいが、酸化皮膜内部までは腐食が進まない。 |
83 | Bi | Bismuth ビスマス |
9.747 2.5 |
1564 271 |
「白い塊(Wismut)」 | 低融点で無毒なため、鉛フリーはんだの他、各種合金に。 散弾やガラスなどにも。電気伝導性は低い。 |
84 | Po | Polonium ポロニウム |
9.32 - |
962 254 |
ポーランドのラテン名 「ポロニア(Polonia)」 |
36℃以上でα→β型。昇華性。ウランの百億倍の放射能 皮膚を通過せず外部被爆はしないが吸い込むと危険。 |
85 | At | Astatine アスタチン |
- - |
337 302 |
「不安定(Astatos)」(希) | 半減期が最長でも8時間と短く、現時点で用途はない。 強い放射能を持つ。 |
86 | Rn | Radon ラドン |
0.00973 - |
-61.8 -71.0 |
ラジウム崩壊で得られるため 「Radius」(ラジウムの語源) |
かつては放射線源として。発ガン性を持つ。 ラドン温泉等あるが、健康に良いと実証されてはいない。 |
87 | Fr | Francium フランシウム |
- - |
- - |
「フランス(France)」(仏) | 半減期が最長でも22分と短く、現時点で用途はない。 研究も進んでいない。セシウムに似ると考えられる。 |
88 | Ra | Radium ラジウム |
5 - |
1140 700 |
放射線を出すことから 「光線(Radius)」(ラテン) |
ラジウム鉱石が岩盤浴に。 コバルトが使われるまでは、放射線源として医療分野に。 |
89 | Ac | Actinium アクチニウム |
10.07 - |
3200 1050 |
「放射線(Actis)」(希) | ランタンに似る。 ラジウムの150倍の放射能を持つ。 |
90 | Th | Thorium トリウム |
11.72 3.0 |
4787 1750 |
北欧神話の雷神 「トール(Thor)」 |
核燃料として使えるが、現時点ではウランが主流。 酸化物が耐火材料に。昔は光学ガラスにも。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
91 | Pa | Protactinium プロトアクチニウム |
15.37 3.0 |
4026 1575〜1840 |
「アクチニウムに先立つ物」 崩壊してアクチニウムになる |
核燃料として使えるが、現時点ではウランが主流。 海底沈殿層の年代測定に使われる。 |
92 | U | Uranium ウラン |
19.05 - |
3745〜3930 1132 |
「天王星(Uranus)」(英) | かつては着色剤に。存在量0.72%の235Uが核燃料に。 存在量99.2745%の238Uはプルトニウムの原料となる。 |
93 | Np | Neptunium ネプツニウム |
20.25 - |
3900 640 |
「海王星(Neptune)」(英) | ウランからプルトニウムを作る途中になる元素。 核燃料として使えるが、現時点ではウランが主流。 |
94 | Pu | Plutonium プルトニウム |
19.84 - |
3230.0 639.5 |
「冥王星(Pluto)」(英) | ウランから作られる。使用後のウランに自然と含まれる。 核燃料としても使われるが、核兵器への使用が主。 |
95 | Am | Americium アメリシウム |
13.67 - |
2600 850〜1200 |
「アメリカ(America)」(英) | プルトニウムから作られる。単に放置していてもできる。 煙感知器、厚さ計、中性子源、放射線源などに。 |
96 | Cm | Curium キュリウム |
13.51 - |
3520 1340 |
「キュリー夫妻(Curie)」 ※発見者ではない |
アイソトープ電池の電源として使われていたこともあるが 現在はプルトニウムが主流。AmまたはPuから作られる。 |
97 | Bk | Berkelium バークリウム |
14.78 - |
- 986 |
「バークレー(Berkeley)」 (アメリカの都市名) |
アメリシウムから作られた。 研究以外に現時点では用途なし。 |
98 | Cf | Californium カリホルニウム |
15.1 - |
- 900 |
「カリフォルニア(California)」 | キュリウムから作られた。原子炉内のウランからもできる。 中性子源、非破壊検査などに。 |
99 | Es | Einsteinium アインスタイニウム |
8.84 - |
- 860 |
「アインシュタイン(Einstein)」 ※発見者ではない |
水爆の放射性塵から発見。 プルトニウムから生成できるが、作為的合成は難しい。 |
100 | Fm | Fermium フェルミウム |
- - |
- 1527 |
「フェルミ(Fermi)」 ※発見者ではない |
水爆の放射性塵から発見。 プルトニウムから生成できるが、作為的合成は難しい。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
101 | Md | Mendelevium メンデレビウム |
- - |
- 827 |
「メンデレーエフ(Mendeleev)」 ※発見者ではない |
アインスタイニウムから作られた。 |
102 | No | Nobelium ノーベリウム |
- - |
- 827 |
「ノーベル(Nobel)」 ※発見者ではない |
キュリウムと炭素から作られた。 |
103 | Lr | Lawrencium ローレンシウム |
- - |
- 1627 |
「ローレンス(Lawrence)」 ※発見者ではない |
カリホルニウムとホウ素から作られた。 |
104 | Rf | Rutherfordium ラザホージウム |
23 - |
- - |
「ラザフォード(Rutherford)」 ※発見者ではない |
カリホルニウムと炭素から作られた。 |
105 | Db | Dubnium ドブニウム |
29 - |
- - |
「ドブナ(Dubna)」 (ロシアの地名) |
カリホルニウムと窒素から作られた。 |
106 | Sg | Seaborgium シーボーギウム |
35 - |
- - |
「シーボーグ(Seaborg)」 ※発見者ではない |
カリホルニウムと酸素から作られた。 |
107 | Bh | Bohrium ボーリウム |
37 - |
- - |
「ボーア(Bohr)」 ※発見者ではない |
ビスマスとクロムから作られた。 |
108 | Hs | Hassium ハッシウム |
41 - |
- - |
「ハッシア(Hassia)」 (ドイツ州ヘッセンのラテン名) |
鉛と鉄から作られた。 |
109 | Mt | Meitnerium マイトネリウム |
- - |
- - |
「マイトナー(Meitner)」 ※発見者ではない |
ビスマスと鉄から作られた。 |
110 | Ds | Darmstadtium ダームスタチウム |
- - |
- - |
「ダルムシュタット(Darmstadt)」 (ドイツの都市名) |
鉛とニッケルから作られた。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
111 | Rg | Roentgenium レントゲニウム |
- - |
- - |
「レントゲン(Röntgen)」 ※発見者ではない |
ビスマスとニッケルから作られた。 |
112 | Cn | Copernicium コペルニシウム |
- - |
- - |
「コペルニクス(Copernicus)」 ※発見者ではない |
鉛と亜鉛から作られた。 |
113 | Nh | Nihonium ニホニウム |
- - |
- - |
発見者の国「日本」 | ウンウンペンチウムの崩壊で得られた。 亜鉛とビスマスから作られた。 |
No 色 |
記 号 |
英名 和名 |
密度(g/cm3) モース硬度 |
沸点(℃) 融点(℃) |
由来 | 特徴 用途 |
114 | Uuq | Ununquadium ウンウンクアジウム |
- - |
- - |
上記参照 | プルトニウムとカルシウムから作られた。 |
115 | Uup | Ununpentium ウンウンペンチウム |
- - |
- - |
〃 | アメリシウムとカルシウムから作られた。 |
116 | Uuh | Ununhexium ウンウンヘキシウム |
- - |
- - |
〃 | キュリウムとカルシウムから作られた。 |
117 | Uus | Ununseptium ウンウンセプチウム |
- - |
- - |
〃 | ※2008年現在未発見。 |
118 | Uuo | Ununoctium ウンウンオクチウム |
- - |
- - |
〃 | カリホルニウムとカルシウムから作られた。 |