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レイピア
Rapière(仏)/Rapier(英)/Striscia(伊)/Rapier(独)
80cm〜90cm、1,500g〜2,000g
エペ
Épée(仏)/Épée(英)/Spada(伊)/Degenfechten(独)
フルーレ
Fleuret(仏)/Foil(英)/Fioretto(伊)/Florett(独)
100cm〜110cm、300g〜500g

 15世紀フランスの儀式礼剣「エペ・ラピエル(Espee Rapiere(古仏:「刺突剣」の意))」が起源。
これがスペインで実戦用に改良されたのがレイピアで、騎士の教養として剣術の練習に用いられたり、騎士間の決闘に用いられたのがエペです。
練習用とはいえ真剣ですので、一歩間違えば怪我につながります。そこで切っ先を落として、完全に練習用に特化させたのがフルーレです。

 レイピアはエストックほどでないとはいえ刺突に非常に特化した武器で、片手で扱うことができ、そのため自らの剣で相手の剣をいなすという剣術が使えました。
これを発展させてスポーツとしたのが、今日あるフェンシングです。
 なおフェンシング内のルールでは、
フルーレ:胴体を対象に、500g以上の突きを与えればポイント。
エペ:全身を対象に、750g以上の突きを与えればポイント。
サーブル:腰より上を対象に、斬るか突きを与えればポイント。
となっています。
騎士間の決闘ルールでは「全身を対象に、流血させれば勝利」でしたので、これはエペとサーブルの中間と言えるでしょう。

 レイピアは、銃器が発達する中で非常に立ち回りの利く武器として実戦に重宝されました。
しかしブロードソードが相手では、その細さゆえ叩き折られてしまうこともしばしばありました。