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面頬/アヴェンテイル/ヴェンテイル
Aventail(英)/Ventail(英)/(Camail(仏)/Camaglio(伊))/Kettenbrünne(独)
250g〜750g
首充て/ゴルジェ/ゴルゲット
Gorget(英)/Gorgerin(仏)/Gorgiera(伊)/Halsberge(独)
首輪/カラー
Collar(英)
250g〜750g

 アヴェンテイルは、14世紀中に用いられた首用の防具。
首用といってもその長さは肩に掛かるか覆うくらいまであります。
コイフの上半分を切り取ったようなスカート状のチェインで、金属製の兜に引っかけて装着します。
板金製の鎧に世の中が以降していく過程を表した防具と言えるでしょう。

 ゴルジェは、15世紀以降に用いられた首用の防具です。
板金で作られているのがほとんどですが、革製のものなども皆無ではありません。
こちらもアヴェンテイル同様、よだれかけやケープを連想させる末広がりの形状をしています。
 開発されて間もない15世紀中は蝶番や掛け金などで留める(つまり手錠のように首につける)手法が採られていましたが、やがて16世紀に入ると、ポールドロン(肩当て)にピンで固定して装着するものが一般化していきました。

 カラーは首防具の呼称としてはあまり使用されることはありませんが、概ねゴルジェの別称と捉えておいて良いでしょう。
日本語訳は「首輪」で、一般的には動物用の首輪、ファッション用の付け襟、ネックレスなどを指します。