[トップ][もどる]
大腿甲/キュイス
Cuisse(英)/Cuissot(仏)/Cosciale(伊)/Diechlinge(独)
25cm〜30cm、500g〜1,500g

当て/ポレイン/ポーリン
Poleyn(英)/Genouillère(仏)/Ginocchiello(伊)/Kniebuckel(独)
15cm、200g〜400g

当て/脚絆/グリーブ
Greave(英)/Cnémide(仏)/Schiniere(伊)/Beinröhren(独)
25cm〜30、500g〜1,500g

鉄靴/サバトン
Sabaton(英)/Soleret(仏)/Scarpa d'Arme(伊)/Eisenschuh(独)
10cm〜20cm(靴高)、750g〜1,500g

 グリーブは13世紀半ばに登場する、を完全に保護する防具。
素材は革や板金などの硬い鎧のそれに準じ、後にプレートメイルのパーツの一部となりましたが、当初は単にチェインメイルの上から着込んで、革紐で縛って固定するというものでした。

 キュイスははグリーブより後の14世紀初頭に登場する、太腿を保護する防具。フランス語で「太腿」を意味する「Cuisse」より。
素材はグリーブと同じで、14世紀半ばにはプレートメイルのパーツの一部として採用されました。
こちらはグリーブと違って、後ろまで完全に覆っているとは限りません。

 ポレインはを防御するための防具で、しばしばキュイスとの一体型の状態で用いられます。
そのため素材や起源等は同じです。

 サバトンは14世紀初頭に登場し、主に15〜16世紀に使用された金属製の靴。
柔軟性を持たせるために鱗状(バンデッドメイルのような感じで、細長い長方形の板金が幾重にも重なっている構造)になっているのが一般的で、靴自体に固定するための革紐を通す部品がついているか、あるいは靴の裏(土踏まずの部分)に革紐を引っかけて用いていました。