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王冠/宝冠/冠 Crown(英)/Couronne(仏)/Corona(伊)/Krone(独) Coronet(英)/Adelskrone(独) Circlet(英) |
王や諸侯が、権力の象徴として被る
冠。
アケメネス朝ペルシア(紀元前550〜紀元前330)の皇帝が着けていた革製のディアデム(Diadem≒
ティアラ)が
前駆で、その後その風習がローマ帝国に伝わったと言われます。
当初の
冠は革や布などで作られていましたが、後に
金と宝石が多用されるようになりました。
童話に登場するようなミルククラウン状の
冠をサークレット。サークレットに布製の帽子が組み合わさったものをコロネット。そのコロネットの帽子部を
保護するアーチが取り付けられたものをクラウンと呼びますが、通常はそれほど
厳密に呼び分けはされませんし、英語圏以外のほとんどの国では区別する用語も存在しません。
クラウンは大きく重いので、
戴冠式などの重要な
儀式の時のみ用いられます。
コロネットは
儀式の
正装であり、
貴族の階級によってデザイン(放射数と形状、玉の数とサイズ)が
規定されています。
サークレットは
略装で、通常の
業務はこれで行います。