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チンクエディア
Cinquedea(伊)/Cinquedea(英)/Cinquedea(仏)/Cinquedea(独)

アネラス/アネラーチェ
Anelace(伊)/Anelace(英)/Anlace(英)
40cm〜70cm、500g〜1,000g

 一般人が腰(背中下部に水平)に差して携行する短剣
13世紀〜14世紀のイタリア北部のヴェネト州で開発され、15世紀のヨーロッパで広く好まれました。
「Cinquedea」は「5本の指」を意味するイタリア語「Cinque Dita」が訛ったもので、その刃幅が手の幅ほどあることからそう呼ばれます。

 チンクエディアはスイカバーのような鋭利な二等辺三角形の刃形をしており、丈夫刺突力に優れ、相手の攻撃を受け流すのにも向いています。
これを二刀で構え、パリーイングダガーとして用いるのが有用な使用法だったようです。

 アネラスはこれと同じ武器の別称として扱われますが、語源等は不明。同型の別起源の武器の可能性もあります。
特に区別はありませんが、一般に刀身に縦溝が入っているものがチンクエディア、入っていないものがアネラスと呼ばれる例が多いようです。