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ロック(鳥)/ルク/ルフ
Rokh(ペルシア)/Roc(英)/Rokh(仏)/Roc(伊)/Roch(独)

 翼を広げた全長が16ヤード(約1.46Km)、卵の円周が50ヤード(約4.5Km。真球と仮定すると直径は前述の翼幅とほぼ同じ)になる、象を持ち上げることさえできるという巨大な白い鳥。
実在の鳥がモデルになった可能性がある神話上の鳥で、明確な起源は不明。
古くは8世紀の中東の文献に登場し、有名なところでは『アラビアンナイト(『千夜一夜物語』。最古の写本で9世紀初頭)』に登場します。

 この実在の鳥の候補としては、マダガスカルの「エピオルニス(Aepyornis)」が挙げられます。
これは体高3mになるダチョウで、ダチョウなのでもちろん空を飛ぶことはできません。

 このロックの逸話や目撃例は古今東西で見られ、アラビアの「アンカ(Anka/Anqa)」、ペルシアの「シムルグ(Simurgh)」、インドの「ガルーダ(Garuda)」、エジプトの「フェニックス(Phoenix)」、アメリカ先住民族の「サンダーバード(Thunderbird)」などとしばしば同一視されることもあります。