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アトランティス
Atlantís(希)/Atlantis(英)/Atlantide(仏)/Atlantide(伊)/Atlantis(独)

 ギリシアの哲学者プラトンが書き記した書物『ティマイオス』と『クリティアス』に登場する、かつて存在したとされる海に沈んだ大陸。
エジプトの神官→アテナイの政治家ソロン→その兄弟?のドロピデス2世→その息子のクリティアス2世→その孫のクリティアス3世(当時10歳)→その曾孫のプラトン(当時6歳)の順に伝えられたとされる話。
極めて高い技術力(※)と軍事力を持ち、農業と畜産が盛んで自給自足ができ、独自の資源であるオリハルコンが採掘できたとされています。
あくまで当時のレベルで。
「現代と同等以上の科学技術があった」とも言われますが、その辺りは近年のオカルトブームや各種創作物による後付け。

 アトランティスはヘラクレスの柱(※1)の外側にある、リビアとアジアを合わせたほどの大きさの島(※2)で、当時(紀元前600年)から見て9,000年前に大洪水によって海に沈んだとされています。
その候補地の説は世界中に2,000近くあり、現在主に支持されている説としては大西洋勢と地中海勢(特にサントリーニ島)が優勢となります。
しかし大西洋にその規模の陸地が存在した可能性は現在完全に否定されていることや、いずれの説も都合の良いように条件を取捨選択したり拡大解釈されていることなどから、現時点では「架空の大陸」と見るのが現実的な可能性です。
※1地中海と大西洋の間にあるジブラルタル海峡のこと。
ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の境目。
※2当時の「アジア」とはアナトリア半島(約525,000km2)のこと。
一方当時の「リビア」は「アトラス山脈とナイル川の間の地中海沿岸部」ですが、「沿岸部」がどの程度指すか分からないため具体的な面積は不明。

なおアトランティス島は直径約925m(約0.67km2)の中央島を取り囲むように、それぞれ幅約185m、370m、555mの3つの環状水路持つ同心円状の島とされます。
また、その南部中央外周部には縦約555km×幅約370km(約205,300km2)の長方形の平原を作ることができる土地があったとされます。