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瘴気
Miasma(英)/Miasme(仏)/Miasma(伊)/Miasma(独)

 汚染された水源、特に山中のそれから発生するとされる、熱病をもたらす汚染された空気、または媒介者のこと。
水源だけでなく、瘴気冒された土地や人間もまた瘴気の発生源となるとされます。
熱病とは主にマラリアのことを指し、「」の字もマラリアを意味します。
マラリアとは「悪い空気」を語源とする熱病で、熱帯から亜熱帯の汚染された水源によって発生する蚊によって媒介されます。

 劣悪な土地で病気が多発するというのは経験則で簡単に分かることであるためか、科学や医療というものが発達していなかった古代の時分で既にその概念がありました。
実際にマラリアやその他の感染病の正体が明らかになったのは19世紀以降のことですが、それ以前からも汚染された水源を清めるなど、合理的な方法が実践されていました。