[トップ][もどる]
デウス・エクス・マキナ/時の氏神
Deus Ex Machina(ラテン)

 何の伏線もなく現れた登場人物が、半ば強引に物語を締めること。また、それに類するもの。
ラテン語で「機械仕掛けの神」という意味で、舞台上にゴンドラで現れた神役が、それまでの問題を解決してしまったという展開に由来します。
古代ギリシアの舞台で生まれたもので、物語を組み立てる上で好ましくない手法とされます。

 デウス・エクス・マキナの例としては、推理捜査とは無関係に犯人が自首して終わる、容疑者全滅する/遺跡全壊するなどで謎が解決されないまま終わる、それまでの物語が全て主人公の見た夢だった(夢オチ)、などが挙げられます。

 なお「時の氏神」とは、物事の収集がつかなくなった所に現れて、うまく事態を収拾してくれる人の意。
「デウス・エクス・マキナ」の訳語として用いられることがあります。