[
トップ][
もどる]
|
棺(/柩) Coffin(英)/Casket(北米)/Cercueil(仏)/Bara(伊)/Sarg(独) |
葬儀に際して死者を収める容器。
少なくとも紀元前3,000年頃には存在したと見られ、世界中でその使用が認められます。
当初は
陶棺(
甕棺)や
石棺が主でしたが、
ユダヤ教が釘や
装飾も含め木以外の使用を禁じたことで、その後
木棺の使用が支配的になっていきました。
「
棺」は中が空っぽの状態、「
柩」は
遺体を中に収めた状態のものをそれぞれ指します。
また「Coffin」は
吸血鬼でお馴染みの六角形、または八角形の
西洋棺を、「Casket」は上半身部分だけを別に開けるように作られた長方形の
棺を指して区別されることもあります。
日本で一般的な長方形の
木棺は顔の部分に小窓がついていますが、後者は用途的にもこれに近いものです。
現在では環境への
配慮から、特殊な段ボールで作られた
紙製棺も開発されています。
この
紙製棺はそのまま
棺として用いられる他、
外装は使い回しの
木棺を用い、中の
紙製棺だけを
火葬や
土葬にしたりもします。