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チーズ/乾酪 Cheese(英)/Fromage(仏)/Formaggio(伊)/Käse(独) |
牛、水牛、
山羊、羊などの乳を、
醗酵などの
工程を
経て固形化した保存食品。
家畜の乳で作られたチーズは栄養価が高く、
運搬も
容易なため広く親しまれました。
ラテン語で「
乾いた乳」を意味する「カセウス(Caseus)」が語源で、これは「カゼイン」の語源でもあります(Caseus+in(に似たもの))。
フロマージュ/フォルマッジョは、ラテン語で「形にしたもの」を意味する「フォルマティクム(Formaticum)」より。
明確な起源は不明で、紀元前8,000年〜紀元前3,000年の中東あるいは中央アジアで生まれたであろうと考えられています。
通説ではアラブの商人が、牛の胃袋を加工して作った
水筒の中で自然
醗酵したカードを偶然見つけたのが始まりだと言われています。
以下に、大まかな作り方を紹介します。
牛乳を40〜60℃程度に温め、レンネットまたは
酸(レモン汁など)を加えます。
ある程度までカードが分離したら、布で
濾して水分(ホエー)を切ります。
これを
熟成させずに
調味したものがフレッシュチーズ、
熟成させたものがその他のナチュラルチーズとなります。
また、加熱殺菌後
成型したものはプロセスチーズ、
燻製したものはスモークチーズと呼ばれ、これらは特に保存性に優れます。
よく連想される穴空きチーズはエメンタールチーズというスイスのナチュラルチーズで、
熟成の際の
醗酵で二酸化炭素が生じるためこのようになります。
カゼイン(Casein):
乳固形分の主成分である
蛋白質。
カード(Curd):
牛乳から分離した
固形成分。
凝乳。
ホエー(Whey):
牛乳から分離した水分。ホエイ。
乳清。
レンネット(Rennet):
仔牛の第四胃から抽出された
凝固酵素。