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煉瓦(レンガ)/ブリック
Brick(英)/Brique(仏)/Mattone(伊)/Backstein(独)

 粘土頁岩(泥岩)などを固めて作る建築資材。
積み木の要領で組み上げられ、その間をモルタル(Mortar、セメントを水で練ったもの)で埋めて用います。

 最古のレンガは紀元前7,500年頃のチグリス川上流域、初期のメソポタミア文明であるシュメール文明で見つかっており、この頃のレンガは日干しレンガでした。
その後焼成されたレンガが発明されたのは、紀元前3,000年頃の中東だと言われています。

 レンガはをゆっくりと伝える性質から昼涼しく夜暖かで、耐火性能にも優れます。
そのため寒い地域や乾燥した地域の外壁として向いていますが、脆く崩れやすいため、地震の多い地域や、車道には適しません。
そのため一部の地域や用途を除き、現在は鉄筋コンクリートにその座を譲っています。

日干しレンガ
 粘土を型で整形し、日陰でゆっくりと乾燥させたもの。
簡単に作れますが、防寒耐火性能において、焼成レンガに劣ります。

(赤)レンガ
 型で整形した粘土を、900〜1,300℃で焼いたもの。
焼成レンガは土中の鉄分の影響でオレンジ色となり、焼く温度が上がるにつれ、赤、茶、赤紫と更に濃い色合いになっていきます。

白レンガ
 石灰珪藻土などから作ったレンガで、赤レンガより高温(1,100〜1,300℃)で焼成されます。
赤レンガより高価ですが、非常に高い耐火性能を持つため、や工場などに用いられます。耐火レンガとも。
色は名前の通り白ですが、着色料で様々な色をつけることができます。

フライアッシュレンガ
 石炭灰から作られたレンガで、2,007年5月に発明されました。
石炭火力発電所から出る廃棄物を低温高圧で成型するので、環境やコスト面に優しいレンガとして期待されます。

ブロック
 コンクリート(モルタルに砂利を混ぜたもの)で作られた、レンガの仲間。