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アマゾネス(複数形)
Amazónes(希)/Amazons(英)/Amazones(仏)/Amazzoni(伊)/Amazonen(独)
アマゾーン(単数形)
Amazōn(希)/Amazon(英)/Amazone(仏)/Amazzone(伊)/Amazone(独)

 ギリシア神話に登場する、黒海沿岸に住む女性だけの戦闘部族
繁殖近隣部族まで出かけるか捕虜を使い、男児が生まれると父親のに送り返すか殺すかしていたとされます。
ヘラクレスとのいざかいでギリシア人と対立し、トロイ戦争など多くの戦争で傭兵として彼らの敵に回ります。
一時は北アフリカやインドまで勢力を広げたアマゾネスでしたが、紀元前5世紀のペルシア戦争でギリシア人に敗れて以降その勢力を縮小し、やがて名もなき島まで落ち延び伝説に幕を閉じます。

 アマゾネスは弓を扱うために右乳房を除去しているとされますが、これは「Amazōn」がギリシア語で「a(否定)」+「mazos(乳房)」に由来するという説に起因します。
しかしこの説は語感が似ているだけのこじつけであると考えられ、現在では否定されています。
当時の絵画や彫刻でも、そういった特徴は特に見受けられません。
明確な語源は現在でも不明ですが、「戦士」を意味するペルシア語の「ha-mazan-」など諸説あります。

 アマゾネスは実在の部族誇張して伝えられたものと考えられており、有力視されているのは遊牧騎馬民族のスキタイ人です。
スキタイ人は黒海北部沿岸に住んでおり、女性も戦闘に従事していた記録が残っています。
アマゾネスの衣装も、スキタイ人の装束で描かれる例が多く見られます。

 またこれとは別に、南米でスペインの探検家が遭遇、交戦した部族が、この伝説にちなんでアマゾネスと呼ばれます。
これは実際には髪の長い男性だったと考えられていますが、ともあれこの部族が支配した一帯河川がこれにちなみ、現在アマゾン川と呼ばれるに至ります。