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ロザリオ
Rosario(伊)/Rosary(英)/Rosaire(仏)/Rosenkranz(独)

 キリスト教が定める祈りのこと。ラテン語で「バラ園」「バラの花飾り」を意味する「Rosarium」が語源。
また、現在どの部分の祈りを捧げているのかを確認するための道具もこう呼ばれます。以下、道具のロザリオについて記述します。

 ロザリオは通常数珠ネックレスの形状をしており、59個の玉(○●)とマリアが描かれたプレート(または玉)(▼)、および十字架(■)で構成されます。
10個の玉と十字架だけの簡易版もあり、特に指輪やブレスレットのタイプはこちらになります。
変り種では、数珠の絵が描かれたカードも市販されています。
いずれにしても数を数えるための玉がついていることが前提で、十字架のみのネックレスなどはロザリオとは呼ばない点に注意してください。

 それぞれの玉の配置と祈りの内容は以下の通り。
祈りの際はこれを手に持って、玉を指で数えていきます。
      ○○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
栄唱   ┃ ┃  ↑
第四玄義 ● ● 第三玄義
 ↓   ┃ ┃ 栄唱
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
栄唱   ┃ ┃  ↑
第五玄義 ● ● 第二玄義
 ↓   ┃ ┃ 栄唱
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○
     ○ ○  ↑
栄唱(終)  ▼  第一玄義
      ┃   ↑
      ●  栄唱
      ┃
      ○
      ○   ↑
      ○  天使祝詞(以下、○全て同じ)
      ┃   ↑
      ●  主の祈り
      ┃
      ■   ↑
     ■■■ 信徒信教(開始)
      ■
      ■

 なお、定型祈祷を用いない宗派、例えばプロテスタントなどではロザリオを必要としないので、通常用いられることはありません。