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イルウーン/イロンド
Ilwoon(コンゴ)/Ilondo(コンゴ)
50cm〜80cm、800g〜1,200g(金属製)

 16世紀〜20世紀のコンゴで用いられていた両刃短剣。
キューバにもあったようですが、詳細は不明。

 剣先が幅広になっているのが特徴で切っ先はなく、円弧を描いているタイプと直線になっているタイプとが存在します。
は木製の円柱で、円盤状の柄頭を持ちます。逆さにした仏飯器、あるいは足を太くしてカップ部の上半分をなくしたカクテルグラスといったような形状をしています。
強靭なラフィアヤシの繊維で作られたものが用いられます。

 イルウーンが戦争に用いられたのは植民地支配を行っていたポルトガルへの反旗翻した17世紀後半が初で、それ以前は部族間の争いに用いるのは禁じられていました。
それ以降は祭りや葬儀といった儀式に用いられるのが主で、形だけを模した木製のものが作られるようになります。