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ブージ/エレファントナイフ
Bhuj(グジャラート/シンディー)/Elephant Knife(英)/Elefantenmesser(独)
40〜70cm/1,000〜2,000g

 インド西端の州グジャラートのカッチ県ブージ市で開発された、騎兵用の武器。
開発時期は不明ですが、ムガル帝国期(1,526〜1,858年)のシンド(グジャラートに接する、現在のパキスタン南部の州)の軍隊で用いられました。
バターナイフを大きくしたような武器で、一応の分類上は斧とされます。

 一般的なものでおよそ全長50cm、その2/3〜半分程度が(持ち手)で占められ、残りが刃およびとなります。
刃は先端部分のみが両刃となったいわゆる疑似刀で、突いて用いることもできます。
部分は象の意匠が施されていることが多く、そのため俗に「エレファントナイフ」と呼ばれます。

 の中身は中空になっており、そこにネジ式に収納できる両刃のナイフが収められています。
これは戦いで用いるものではなく、平時に利用できるツールとして備えられていました。