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リビングデッド/生ける蠢く死体
Living Dead(英)/Mort Vivant(仏)/Vivendo Morto(伊)/Lebende Tote(独)
フレッシュイーター/屍肉喰らい
Flesh Eater(英)/Mangeur de Chair(仏)/Mangiatori di Carne(伊)/Fleischesser(独)

 リビングデッドとは、「生きている死者」の意。
初出は恐らく1,964年制作のホラー映画で、以降のホラー映画にこの名前が多く用いられています。
中でも有名なのがジョン・A・ラッソ(John A.Russo)原作、ジョージ・A・ロメロ(George A.Romero)監督の『Night of the Living Dead』シリーズ(初作は1,968年)で、日本の一般大衆には、ラッソ作のスピンオフ作品である『Return of the Living Dead』シリーズ(邦題は『バタリアン』(1,986年))が良く知られています。

 なお、『Night of the Living Dead』の2作目にあたる『Dawn of the Dead』(1,978年)はイタリアで『Zombi』、日本では『ゾンビ』というタイトルで呼ばれ、以後リビングデッドはゾンビと同等の言葉として扱われます。

 またこれに類する存在として、「フレッシュイーター」というものがあります。
「肉を食べる者」という意味で、本来は肉食恐竜などを含む肉食獣全般を指す言葉です。
ちなみに「Flesh」と「Meat」の違いは以下の通り。
Flesh人間を含む動物の、骨以外の柔らかい部分全て。筋肉、脂肪、内臓など。
Meat主に食肉用に飼育している家畜の、加工済みの肉(内蔵を含むことあり)。

 これがアンデッドとして扱われるようになったのは、前述の『Night of the Living Dead』の非公式の続編となる、『Flesh Eater』(1,988)というホラー映画以降。
こちらも扱いはゾンビと同等となっています。