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エント
Ent(英)
トレント
Treant(英)

 エントは中世英語で「巨人(Giant)」を意味する言葉でした。
これは人型の巨人族全般を包含し、トロルヨトゥン、エティンなどがこれに含まれます。

 現在ではもっぱら、木人としてのみ語られます。
これはJ・R・R・トールキンが著書『指環物語』に登場させたのが起源で、以降このイメージが定着したものです。
感覚や運動能力を持ちますが、普段は森の木々にまぎれてじっとしているので、まず気づくことはありません。
言葉はエルフより習得したもので、心を許した者に対しては良き伝承の語り部となります。
ただし非常にゆっくりとした口調のため、会話をするには相当の根気が必要となります。
反面森の守護者で、森を傷つける者に対しては一切の容赦はありません。

 『指環物語』以降の作品で同種の種族が取り上げられる際は、権利問題のために「トレント(Treant)」という名で登場します。
これは「Tree(樹)+Giant(巨人)」が語源となっています。