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Stocks(英)/Carcan(仏)/Gogna(伊)/Stock(独)

晒し台
Pillory(英)/Pilori(仏)/Gogna(伊)/Pranger(独)

 木製の手錠足錠首錠
2つ合わせるとちょうど手首/足首/首が抜けなくなる程度の穴が設けられた木の板を、蝶番と留め具で固定できるようにした拘束具。
バリエーションにより屋内での留置用、移送時の拘束用、衆目への晒し用などがあります。主だったものは下表。
この他にも首と両手両足を一機で拘束するものや、複数機組み合わせて全身を拘束するものなど多数。

 晒しとは罪人に社会的な死を与えるために数時間程度往来拘束されるものですが、その間に報復や便乗などで通行人に殺されるケースもしばしば。
恐らくは820年の使用の記録が最古のもので、1,800年代に禁止されるまでのおよそ1,000年の間、ヨーロッパの広い地域で用いられました。

種類拘束箇所目的概要
Ankle Stocks両足留置
晒し
足用の手錠。両端を地面や床に固定、ないし鎖で繋いで拘束しておくタイプが一般的。
複数人を同時に拘束できる、穴の多いタイプも。
Stocks両手+首移送首輪とセットになった手錠
通常ストックスと言えばこれを指し、アイコン(上)もこのタイプ。
Shrew's Fiddle
Neck Violin
両手+首移送腕が横ではなく縦(眼前に直線)に並ぶように作られた
ドイツとオーストリアで使用。
Wrist And
Ankle Stocks
両手+両足留置カエルのような格好で両手足を拘束する
基本的なものから穴を増やしただけで作れ、地面に固定する必要がなくなる。
Wrist Stocks両手移送手錠。腕の動きを拘束しない分、破壊や逃走の可能性が高くなる。
ので、通常は首と一緒に拘束するタイプが使われる。
Cangue刑罰中国で使われた首のみの。複数人を同時に拘束できるタイプも。
大きな板で作られており、自力での食事ができない。
晒しおよび体罰の際に用いられるが、そのまま放置され餓死する場合が多い。
Finger Stocks移送L字に曲げた指を完全に覆い固定するよう作られた木型。指の自由を奪う。
Stocksという名前だが作りは全くの別物。
Pillory両手+首晒し両端ないし中央下部に地面に固定する脚のついた両手+首用の晒し用は通常こちら。
アイコン(下)のような石柱に、金属の枷と鎖をつけて拘束するタイプも同じ名前で呼ばれることも。
Barrel Pillory
/Drunkard's Cloak
/Spanish Mantle
両手足+首移送樽を加工して作られた。上板に首を固定し、側板と底板にそれぞれ手足を出せる穴がある。手は出せず足だけの場合も。
拘束部位はあくまで首だけで、歩行も可能。