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羽根ペン
Quill( Pen)(英)/Plume d'Oie(仏、ガチョウペン)/Penna d'Oca(伊、ガチョウペン)(/Penna Piuma(伊、羽根ペン))/Federkiel(独)

 鳥の羽根を加工した筆記具。
筆記の邪魔になる羽毛を取り除き、先端部分をペン先として加工して作られます。
羽根の骨内部は中空になっており、ここに溜め込んだインクで文字を書きます。

 一般的な羽根ペンは、ガチョウの初列風切(翼を広げた時に最も外側に来る大抵11本の大きな羽根)が用いられます。
特に左翼の羽根は、右利きに使い勝手が良いカーブをしているために好んで使われます。
ガチョウの他にもワシや七面鳥、高級品では白鳥、用途によってはカラスなど、様々な鳥の羽根が利用されます。

 羽根ペンは6〜19世紀の間の主要な筆記具でしたが、1,860年から販売を開始した金属ペンに押され、特定の用途を除いてその利用は減少していきました。