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オリーブオイル/オリーブ油(/橄欖油(※)) Olive Oil(英)/Huile d'Olive(仏)/Olio di Oliva(伊)/Olivenöl(独)
※ | オリーブに良く似た見た目の別の果実(橄欖)から採取した油で、オリーブオイルが入ってきた際に訳語として。 |
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オリーブの果実から得られる植物油。
加熱などが必要な他の植物油と異なり生の果実を搾るだけで
採油することができ、空気中で酸化しにくく常温で固まりにくいことなどから、加工や保存の技術が未熟だった古代から人類に利用されてきました。
現存する最古の保存容器「アンフォラ」が紀元前3,500年頃のクレタ島で見つかっており、実際の
製油の開始はそれよりも500年以上前からとも。
オリーブの栽培自体は2,014年現在で紀元前6,000年頃には行われていたと見られており、遡ると原種はギリシアにあるとされます。
オリーブオイルは地中海沿岸地域を中心に生産され、特に古代ギリシアやその沿岸のエーゲ海の島々においては主要な輸出品目であり富の象徴とされました。
食用のほか、燃料、石鹸、医薬品、宗教的儀式など様々な用途に用いられました。
現在でもギリシアのほかイタリアやスペインなど地中海沿岸地域で盛んに栽培されており、特にスペインがその生産量の40〜50%を占めます。
用途は上記に加え
潤滑油の代わりや、特に日本での利用が目立つマッサージオイルなどにも。
品質順 | 呼称 | 概要 |
| ヴァージン・オイル | 遠心分離などで果汁から直接得られた油。 |
1 | エクストラ・ヴァージン・オイル | 果汁の香りが高い特上のヴァージン・オイル。 |
2 | ファイン・ヴァージン・オイル | 果汁の香りが高い上質の 〃 |
3 | オーディナリー・ヴァージン・オイル | 普通の(オーディナリー) 〃 |
8 | ランパンテ・ヴァージン・オイル | 食用に不向きな低品質の 〃 。「灯油用」の意。 |
6 | 精製オリーブ・オイル | ↑を精製し食用にしたもの。 |
4 | (ピュア・)オリーブ・オイル | ↑とオーディナリーを混ぜたもの。一般家庭用。 |
9 | 粗製オリーブ・ポーマス・オイル | 果実の搾りかすから有機溶剤(※)で取り出した油。工業用。 |
7 | 精製オリーブ・ポーマス・オイル | ↑を精製し食用にしたもの(国により不可)。 |
5 | オリーブ・ポーマス・オイル | ↑とオーディナリーを混ぜたもの。格安品。 |
| オリーブ核油 | 種子から有機溶剤(※)で取り出した油で、果実のものより品質は下。 |
※ | サラダ油などを採油する際に用いられるのと同じもの。特に危険なものではない。 |