[トップ][もどる]
ダグダの大釜/魔法の大釜
Coiri in Dagda(アイルランド)
Dagda's Cauldron(英)/Chaudron du Dagda(仏)/Calderone del Dagda(伊)/Kessel des Dagda(独)

 ケルト神話に登場するダーナ神族の4つの宝の1つで、豊穣神ダグダ(ダグザ/ダーザ/ダウダ)の所有するとてつもなく大きな釜。
ムリアスの町(Murias)からもたらされたもので、誰をも満足せずには帰さなかったとされます。

 他の四至宝についてもそうなのですが、原典に記述されているのはこのような紹介文程度で、それ以上の特性については概ね後の解釈や後付けによるものとなります。
まず一般によく知られている「尽きることがない」「食べ物がいくらでも出てくる」というのは「誰をも満足せずには帰さなかった」という記述からの解釈でしょうが、これは単に「大人数分の食事を賄うことのできるくらい大きな」と解釈することもできます。
また、死者をこの釜で煮ると復活するとも言われます。

 なおこの大釜は、キリスト教聖杯の由来元であると言われています。