[トップ][もどる]
民兵
Militia(英)/Milice(仏)/Milizia(伊)/Miliz(独)

義勇兵義勇軍
Volunteer(英)/Volontaire(仏)/Volontariato(伊)/Freiwilliger(独)

奇兵隊
Kiheitai(日)

 民兵とは、民間人に短期的な軍事訓練を施して戦事に参加させたもので、正規兵とは区別されます。
あくまで緊急的一時的な措置であるのが一般的ですが、維持費等が正規兵よりも安くつくのでそちらを主体としている例も見られます。
企業に対しての非正規労働者のような関係と考えれば良いでしょう。
ただし強制的に徴兵して無給で従事させる例もあり、いわゆる「少年兵」もこれに含まれます。


 義勇兵とは、「自らの意思で」「無償で」戦事に参加する者たちのこと。民間人か軍人かは問いません。
志願する軍に義勇兵と認められることで成立し、基本的に訓練や装備の支給はありません。
企業に対してのボランティアのようなもので、実際海外ではそのように呼称されます。
 義勇兵がある程度以上の数となり、隊として組織される場合は「義勇軍」と呼ばれます。
また、正規兵を外国に無償派遣する際にもそれを「義勇軍」と呼称します。

 なお、正規兵(有償)や強制的に徴兵した者らを指して義勇兵と呼称する例もあります。
これは、義勇兵とした方が士気を高めることができるという理由からです。


 奇兵隊とは、身分にとらわれずに組織された軍人と民間人との混成部隊。
江戸時代末期の日本で組織されたもので、主に長州藩諸隊を指して用いられます。
正規兵とはされませんが扱いは正規兵のそれと変わらず、正規常備軍として扱われます。
企業で例えるなら、学歴や家柄は問わず有能なら誰でも雇用するといったスタンスとなります。