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コルセット
Corset(英)/Corsetto(伊)/Corset(仏)/Korsett(独)

 ウエストを細く補正するためのヨーロッパの下着。ラテン語で「体」を意味する「コーパス(Corpus)」が語源。16世紀初期には「ステイズ(Stays)」と呼ばれていました。
背中に靴紐のようなものがついており、これを締めることで平常時に比べ5〜10cmほどウエストを細くできます。
また継続して使用することで、平常時のウエストをおよそ20cm程度減らすこともできます。

 コルセットにはウエストラインを作るための骨が入れられており、19世紀にはクジラのヒゲ、羽根などが主に用いられました。
は現在でも主流ですが、低コスト化や軽量化のためにプラスチックが用いられたりもします。

 コルセットはその性質上、着用者の体に合うようにオーダーメイドされるのが一般的です。
コルセットは独りで着用することも不可能ではありませんが、よりきつく締めるためには他者の協力が必要となります。

 体の動きを制限してしまうこのコルセットですが、ボディーラインを細く保ったまま防寒着の役割を兼ねてくれる着衣として、ヨーロッパでは人気がありました。
基本的に女性の着衣ですが、一時期男性の間でも用いられました。
現在では趣味目的の他、医療の分野でコルセットは用いられ続けています。