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ブリューナク
Brionac(日造語)/Slèabua(伊造語)
ルーの槍
Spear of Lugh(英)/Lance de Lug(仏)/Lancia di Lúg(伊)/Lughs Speer(独)

(ルーンの槍(ルーの槍と同一視されることのある別の槍))
(Spear Lúin(英)/Lance Lúin(仏)/Lancia Lúin(伊)/Speer Lúin(独))

 ケルト神話に登場するダーナ神族の4つの宝の1つで、光神ルーが使用していたとされる投げ槍
ブリューナクは「貫くもの」という意味になるようですが実際は原典には名前が登場しておらず、近年の日本人によるものである可能性が濃厚です。
穂先が5つに分かれているという説明もありますが、これはルーがたまたま持ち合わせていた無名の5つ又の話がごっちゃになってしまったもののようです。
明確なのは「必ず勝利をもたらす」という記述で、どうやら勝利の象徴としての役割が強かったようです。

 なおブリューナクは、邪眼のバロルの目を貫いた魔弾タスラムと同一のものであるという説があります。
投石器を使用したという記述は一貫しているのですが、その際に用いたのが弾丸であるのか、槍ブリューナクであるのかで説が分かれます。
ただし槍を用いたとする正式な文献は少なく、単に敵の大将を討ち取る際に宝具を使用させたかったことによる話の婉曲である可能性が濃厚です。