[トップ][もどる]
ボーラ/投げ縄
Bolas(英)/Bolas(仏)/Bolas(伊)/Bola(独)

 革紐、ロープ、などの末端に、石、金属、木片などのおもりをつけた道具。
おもりは通常3または2個(地域により1〜9個)で構成され、反対側の末端連結された形状を取っています。
使用時はその連結部(またはいずれかのおもりの1つ)を持って振り回し遠心力をつけ、獲物にからまるように放り投げます。
ただし頭部や胴体に命中した場合でも、それなりのダメージとなります。

 最古のものは東南アジアとされますが、世界中で同様の道具は独自発祥し用いられていました。
語源はスペイン語の「ボール」で、後にスペインに征服された南米の先住民が用いていたことによります。
彼らとスペイン人との混血は「ガウチョ(Gaucho)」と呼ばれ、ボーラを扱う民族としてより広く知られています。

 通常は先述のように放り投げて使用しますが、地域によってはそのまま対象に叩きつけても用いられます。
この場合、連結部とおもりの1つとを状況に応じて持ち替えることにより、中近距離両用の近接武器として威力発揮しました。